瞳の大きさは1人1人違いますので、使用するカラコンもそれぞれの瞳のサイズに合わせたものを選ばなくてはなりません。
特に、その中でも着け心地を大きく左右するのが、お椀型のレンズのカーブの角度を示すベースカーブです。
カラコンのサイズに関する情報の中で「BC」と略されている数値で、大きくなるほど緩やかにカーブが描かれ、小さくなるほど急になります。
使用中にレンズがズレてしまいやすい、ズレにくいが圧迫感を覚えてしまう、こうした違和感が生じている場合には、球体である瞳のカーブに対して被せるレンズのカーブが合っていないのが原因です。
大きな瞳に角度が急なレンズを被せれば締め付け感が出てしまいますし、窮屈に感じるだけではなく眼球に張り付きやすくなり、角膜を損傷する恐れもあります。
小さな瞳にカーブの緩いレンズを被せれば安定させることが難しく、ゴロゴロと動いて見えかたが不自然になりがちです。
こうしたレンズを使っていると気になって目を擦るなどして、粘膜を傷めてしまう可能性も高くなります。
瞳のトラブルを回避するためにも、自分の瞳のサイズに合うベースカーブのカラコンを選ぶことが必要になるのです。
市場に出回っているものは8.6mm前後が主流となっていますが、あくまでも基準ですので、まずは自身のサイズをしっかりと把握することが大切になります。
カラコンを購入する前に眼科を受診し、目の状態を確認するとともにベースカーブと適切なレンズサイズを計測してもらいましょう。
その数値を参考にカラコンを探すことが、気持ちよく、そして安全に利用を続けるためのポイントです。
せっかく見た目のいい好みのカラコンを着けていても、ベースカーブが合っていない使い心地の悪いレンズを使い、瞳を傷つけてしまっては元も子もありません。
トラブルが起これば治療費もかかり、カラコンを楽しむどころではなくなってしまいますので、目の状態に気をつけながらオシャレのために活用してください。